目次
『遊び』が『現実』を超える時~ゲーム映画名作群~
遥か昔、娯楽の一つとして確立され、社会の深く関わってきたゲーム。
ボードゲームからTVゲーム。
さらにアプリゲームやVR等、年々進化を遂げる。
これらは、単なる娯楽には収まらない存在感を放っています。
そこで今回は、『ゲーム』を題材にした名作映画を紹介させて頂きます!
創作という自由の中で描かれるゲーム、現実さえも凌駕していくその世界観をとくとご堪能あれ!
王道RPG初の映画化!ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
国民的RPGゲーム『ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)』の5作目『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を原案に3DCGアニメ化した本作。
ドラクエ5といえば、シリーズ屈指の名作であり人気作!
総監督にVFXの第一人者である山崎貴さん。監修をドラクエの生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二さん。音楽はドラクエのテーマ曲などで知られる作曲家・すぎやまこういちさん。
監督は八木竜一さん、花房真さんと『STAND BY ME ドラえもん』を製作したスタッフが集結。
そうそうたるメンバーで製作された本作は、美麗なCGと音楽で新作おすすめ作品です!
主人公・リュカの壮大な冒険の先に待ち受けるものをぜひ自分の目で確かめてみてください。
VR世界でお宝探し!レディ・プレイヤー1
2018年に公開され、作中のクロスオーバーから話題を呼んだ近未来SF映画です!
舞台は荒廃した近未来の地球。
環境汚染と気候変動が進み、政治も機能不全に陥った結果、人類の大半がスラム街に生きる過酷な世界。
人々はVR世界オアシスに逃避し、食事と睡眠を除いた時間は、全てを注ぎ込む者さえ存在していました。
主人公ウェイドもそんなオアシスユーザーの一人。
仲間たちと共にオアシス生活を楽しむ彼は、今日もオアシス創設者・ハリデーが遺した試練『アノラック・ゲーム』に挑みます。
勝利すればオアシスの運営権とハリデーの莫大な遺産が手に入るゲーム。
オアシス支配を狙う大企業が暗躍する中、彼は勝利を掴む事が出来るのか…。
本作におけるテーマは、現実とゲームの折り合い。
現実から目をそらし、ゲームにのめり込む――その先に見えたものとは。
それは、悔恨と因縁の物語。劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール
大人気ライトノベル『ソードアート・オンライン(以下SAO)』。
その劇場版となる『オーディナル・スケール(以下OS)』では、
拡張現実(Augmented Reality)――AR技術を主題に、主人公キリト達の活躍が描かれます!
SAO事件より2年が過ぎた日本。
VRゲームが隆盛を迎える一方、次世代ARマシン『オーグマー』がリリースされ、こちらも人気を博していました。
同時期にレンタル開始されたARMMORPG『OS』の面白さもあり、瞬く間に知名度を上げていく『オーグマー』。
そんな折、OS上で奇妙な噂が流れるようになります。
かつて多くの犠牲者を出したSAO、そのゲーム中に出たボスがOSのエネミーとして現れるというのです。
真相を確かめるべくOSにログインするキリト達。
そこで彼らが目にしたのは、SAOで起きたある悲劇と今なお続く因縁で――。
「これは、ゲームであっても遊びではない」。
第一作『アインクラッド』より続くこのテーマ、その意味と重みを本作で改めて思い知る事になるでしょう。
ゲームオタクよ、宇宙人に立ち向かえ!?ピクセル
ゲームのキャラクターが、宇宙人の侵略兵器と化して襲ってくる――
そんな奇抜な設定で話題を呼び、2015年に公開された作品が、この『ピクセル』です!
さかのぼること30数年前、1982年。
当時NASAは、地球外生命体との交流を期待し流行りのゲーム映像を宇宙に打ち上げていました。
遥か彼方の異星人に届く事を期待し、暗闇の中飛んでいく映像群。
その願いは叶い、とある異星人ことヴォルーラ星人の元にたどり着きました!
…ただし、友好のメッセージではなく『果たし状』だと誤解される形で。
かくして、地球の命運を賭けた壮絶な『ゲーム』が幕を開ける羽目に!?
パックマン、ギャラガ、アルカノイドにドンキーコング。
かつて一世を風靡した名作ゲームのキャラクター達が、異星人の侵略兵器として攻め込んでくるシーンはまさにシュール。
状況としてはシリアスそのものですが、右往左往する人々の姿はどこかコミカルで笑いを誘わずにいられない所もあります。
前代未聞の窮地に挑むは、ゲームに長けたオタクたち。はたして彼らは地球に平和を取り戻すことが出来るのか――。
ゲームが紡ぐ親子の絆。劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
日本を代表するMMORPG、『ファイナルファンタジーXIV(以下FFXIV)』。
そのFFXIVを舞台に、親子の交流と絆を描いた作品となるのが、本作『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』です。
主人公の岩本アキオはFFXIVを楽しむネットゲーマー。
仕事人間である父親・暁とは性格面でのすれ違いもあり、浅からぬ溝を抱えていました。
ある日、暁は突然勤めていた会社を辞めてしまいます。
あんなに仕事熱心だった父がどうして退職したのか?
理由を知りたいアキオはゲーム仲間たちと相談し計画を練ることに。
それは父親をFFXIVに誘い、ゲームの中で本音を聞き出すというもの。
現実では言えない事も、お互い顔を知らないオンラインゲームの世界ならば――。
本作の見所は何といっても父・暁の変化。
最初は無口でとっつきにくい父親だったが、ゲームの中では饒舌に喋り、現実の悩み事を相談していく。
そこには不器用ながらも家族を思う父の姿があり、同時に誰もが抱える弱さが映し出されていきます。
ゲームを通して育まれる親子愛。これもまた、現代における絆の一種なのかもしれません。
呪われたゲームの世界へようこそ。ジュマンジシリーズ
1982年、クリス・ヴァン・オールズバーグが発表した一冊の絵本。
その本を原作に制作され、現在まで続く映画シリーズの第一作こそ、この『ジュマンジ』です。
魔法のボードゲーム・ジュマンジ。
その正体は一度でもプレイし始めたらゲームが終了するまで止める事は出来ず、
最悪の場合ゲーム内に囚われてしまう恐ろしいゲーム。
最終的に第一作の終盤にプレイヤーたちの手で捨てられましたが、そこは流石(?)魔法のゲーム。
漂流の果てに今度はTVゲームとなって復活し、またもや五人のプレイヤーを引きずり込んでしまいます!
その後巻き込まれたプレイヤーたちがどうなったのか、ゲームがクリアされたのか否か?
その答えは、続編である『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』にてお確かめあれ…。
さらに2019年12月13日には最新作『ジュマンジ/ネクスト・レベル』も公開!
まだまだ広がるジュマンジワールドに、これからも目が離せません!
その他にも勢ぞろい! ~ゲームを題材にした作品群~
上記で紹介した以外にも、まだまだたくさんゲーム映画は存在します!
TCGバトルと少女たちの絆を描いた『selector destructed WIXOSS』
ゲームの集いから始まるドタバタコメディ『ゲーム・ナイト』
ビデオゲームの歴史と進化を綴る『ビデオゲーム THE MOVIE』
興味がわいた方はぜひレンタルにて!
まとめ
いかがでしたか?
かくいう筆者も、仕事の息抜きにアプリゲームをポチポチとプレイしたりしなかったり。
やりすぎは当然危険ですが、節度をもってプレイすればこれ程楽しいものもありません。
ゲーム映画を観ながら、自分もゲームで遊ぶ。
そんな風に楽しむというのもアリかもしれませんね。