ミステリー映画特集

犯人は誰だ? 真実はどこに? ~ミステリー映画名作選~

唐突かつ衝撃的に始まる事件、十重二十重に張り巡らされたトリックと謎、そしてそれらを鮮やかに紐解き真実を明らかにする探偵たち。
皆さんもよくご存じ、ミステリー映画のお約束です。
殺人、窃盗、誘拐、詐欺。
種類はその時々で異なれど、いつだって共通するのは複雑怪奇な事件内容。
皆さんも提示されたトリックを前に、うんうんと頭を捻らせた経験があるのでは?
今回はそんなミステリー映画の中から、一部を紹介していきます。
秋の夜長にじっくりと楽しめる作品群、それらをどうぞご覧あれ!

ミステリー界不朽の傑作『オリエント急行殺人事件(2017)』

オリエント急行殺人事件

  • 貸出開始日:2018/05/02

オリエント急行殺人事件 (ブルーレイディスク)

  • 貸出開始日:2018/05/02

まず一発目に紹介するのはこちら、アガサ・クリスティの代表作『オリエント急行殺人事件』!
舞台はタイトルにもある長距離夜行列車オリエント急行。
その列車内において突如殺人事件が発生し、乗客の間に衝撃と不信感が走ります。
この事態に乗り合わせていた私立探偵エルキュール・ポワロは早速調査に乗り出しますが、思わぬ事態により調査は行き詰ってしまいます。
それは何と、車内の乗客全てに事件当時のアリバイがあったという事!
全員が全員、揃って自らのアリバイを証明し袋小路に陥ったかと思われたこの事件。
しかしポワロは諦めず、持ち前の直感と推理力をもってして真実を追求していきます。
はたしてこの不可能殺人は、如何にして可能と為さしめたのか? その答えは、ぜひ結末にて――

理想的に見えた夫婦、しかしその正体は――『愚行録』

愚行録

  • 貸出開始日:2017/08/29

続いて紹介するのは、貫井徳郎原作の『愚行録』。
一家惨殺事件の調査から幕を開ける、ミステリードラマです。
とあるエリートサラリーマン家庭で発生した惨殺事件。
一家全員が無残に殺されたこの事件は、警察の捜査も空しく犯人は特定されず、迷宮入りを迎えて一年が経過しようとしていました。
そんな折、週刊詩の記者である主人公はこの事件の真相を暴こうと調査に乗り出します。
会社の同僚、大学の同期、あるいは大学時代に付き合っていたという恋人たち。
彼ら彼女らに話を聞いて回る内、主人公は一家の隠された事実を知ります。
一見絵に描いたような順風満帆の家族。けれどそこには、思いもよらぬ過去と経歴が存在したのです。
誰がどんな『愚行』を犯したのか。その全てが明かされる時、真実もまたつまびらかに――。

黙し、騙され続ける94分間『砂上の法廷』

砂上の法廷

  • 貸出開始日:2016/08/02

砂上の法廷 (ブルーレイディスク)

  • 貸出開始日:2016/08/02

キアヌ・リーブス主演の法廷ミステリー『砂上の法廷』。
タイトルにもある通り法廷を舞台に、被告人を筆頭とする裁判関係者のドラマが印象的な作品です。
物語は、資産家の大物弁護士が殺された所から幕を開けます。
犯人と目されたのは、資産家の息子。
凶器から指紋も検出され、弁護士に対しても黙秘を貫く息子を前に、裁判はほぼ一方的な展開で進んでいきました。
もはや有罪は避けられないと思われたその時、長く沈黙を貫いていた息子が突然証言し始めます。
そこから解き明かされる真実は――。
裁判所という、限られた空間で繰り広げられるサスペンス・ドラマ。
誰もが己の都合で嘘をつき、あるいはその嘘を見抜いて真実へと至ろうとする。
94分ノンストップで展開される駆け引きに、目を離さずにいられなくなる事請け合いです。

異業種コンビの凸凹捜査『マスカレード・ホテル』

マスカレード・ホテル

  • 貸出開始日:2019/08/07

マスカレード・ホテル (ブルーレイディスク)

  • 貸出開始日:2019/08/07

『容疑者Xの献身』『流星の絆』など数々の作品で知られるミステリー作家・東野圭吾
その東野圭吾氏が打ち出した長編ミステリが、この『マスカレード・ホテル』です。
東京都内で発生した3件の連続予告殺人。
現場に残された暗号から、警察は次の犯罪が都内の高級ホテルで起こると推測します。
そこで数名の捜査員がホテル要員として密かに送り込まれますが、慣れないホテル業務に悪戦苦闘。
その一人、主人公の新田浩介も教育係である山岸尚美と衝突しつつ、どうにか予告された日を迎えます。
はたして犯人の思惑を阻止する事はできるのか。そして真犯人の正体とは?
東野作品の一つ、「マスカレード」シリーズ第一作でもある本映画。
この映画で興味を持った方は、ぜひ原作小説もチェックしてみて下さい!

想定外の十三人目『十二人の死にたい子どもたち』

十二人の死にたい子どもたち

  • 貸出開始日:2019/07/24

十二人の死にたい子どもたち (ブルーレイディスク)

  • 貸出開始日:2019/07/24

自殺する為、廃病院に集った12人の子ども達。
しかし訪れたその場所には先客、すなわち13人目の遺体があった――
冲方丁が執筆したミステリー小説を映画化した、『十二人の死にたい子どもたち』。
死ぬつもりで集まった少年少女たちが、予想外の殺人現場に出くわし犯人探しに奔走するのが主な内容です。
この作品において重要なのは、タイトルにもある12人の子ども達。
同機も生まれ育った環境も異なれど、死にたいという共通の願いを抱いた子ども達。
彼ら、あるいは彼女らは予定していた事態とは異なる状況を前に、各々の思惑をもって動き出します。
ある者は13人目の正体を解明する為に、ある者は当初の目的だった自殺を果たす為に、またある者は己の、あるいは他者の自殺理由について考える為に。
少年少女の複雑な心理模様と、その果てに導き出された答え。生きるか死ぬか、自殺者の多い現代社会において深く考えさせられる作品です。

世界で一番有名な名探偵『シャーロック・ホームズ』

シャーロック・ホームズ

  • 貸出開始日:2010/07/21

シャーロック・ホームズ (ブルーレイディスク)

  • 貸出開始日:2019/07/24

今や世界で最も有名であろう名探偵、シャーロック・ホームズ。
そのホームズと、相棒ワトソンの活躍を描いた映画がコチラ、2009年に公開された『シャーロック・ホームズ』です!
儀式殺人により5人もの女性を手にかけた殺人鬼・ブラックウッド卿。
二人の活躍で投獄されたかに見えた彼は、刑務所での面会時にさらなる事件発生を示唆する不気味な予言を遺します。
それからしばらく後、ブラックウッドは絞首刑となり予言は外れたかに思われましたが、その後とんでもないニュースが二人の耳に入ります。
なんと、死んだ筈のブラックウッド卿が墓から蘇ったというのです!
やがてニュースを裏付けるかのように、暗躍するブラックウッドの影と新たな犠牲者の姿が…。
ブラックウッド復活の真実とは一体? ホームズたちはこの難事件に如何にして挑むのか?
続編『シャドウ ゲーム』と併せてお楽しみあれ!

まとめ

これにてミステリー映画の紹介はおしまいです。
人の数だけ発生し、多くの謎をもたらす事件。時に名探偵が、時に居合わせた人々が解決し掴むその真実は、見る者に衝撃とそれ以上の感情を呼び起こします。
今日もまた、世界のどこかで新たな謎が生み出されているのかもしれませんね…。

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